各地の北海道遺産

五稜郭と箱館戦争の遺構


函館市など

幕末を今に伝える
戦場の記憶

箱館戦争は1868(明治元)年秋の旧幕府脱走軍の侵攻に始まり、翌年春の新政府軍の反撃により、五稜郭開城で終わった。戦いは道南一帯に及び遺跡や遺構が随所に見られる。榎本武揚率いる旧幕府脱走軍が上陸した鷲ノ木、蝦夷島臨時政権の根城となった五稜郭や急ぎ造成された四稜郭、猛攻を受けた福山城、開陽丸が沈没した鴎島沖、新政府軍が上陸した乙部海岸、激闘の二股口、土方歳三が戦死した一本木関門など、戦いのすさまじさを偲ばせる。

見学スポット

担い手からの地域情報や
おすすめポイント!

◆函館市
北海道南部の各地には、戊辰戦争最後の戦いとなる箱館戦争に関わる遺構が数多く遺っています。 特に旧幕府軍の本拠地として戦いの中心となった五稜郭(函館市)は、日本最初の西洋式城郭でその星形五角形の特徴的な形状で広く知られています。 その他にも、四稜郭・弁天岬台場・川汲台場(函館市)、戸切地陣屋・矢不来台場・二股古戦場(北斗市)、福山城(松前町)、峠下台場(七飯町)など、 明治維新期の激動の時代を物語る遺構が各地に点在しています。
五稜郭は近接する五稜郭タワーから星形の全体を眺めることができ、平成22年に郭内中央に箱館奉行所が復元されたことにより、幕末の雰囲気を感じられる景観が整備されました。 五稜郭タワーや箱館奉行所では、五稜郭の築造や箱館戦争に関わる説明があるほか、史跡内では観光ボランティアによる解説も行われています。 また、公園管理として、史跡内のサクラ約1500本への施肥について、市民ボランティアによる「五稜郭公園サクラの木へお礼肥プロジェクト」を令和2年度から実施しています(令和2年度は約400人により1,069本に施肥)。
◆五稜星(ほし)の夢実行委員会
国内において歴史の浅い北海道において、幕末から明治新時代への遺産の残る函館・道南には五稜郭跡があり、世界にも誇れる遺産です。 近年の五稜郭は整備が進み、中央に位置する箱館奉行所も更に五稜郭の価値を高め、益々の注目が見込める所となっています。 「北海道・北東北の縄文遺跡群」に続き、次は「五稜郭」を世界遺産にと、長い目でその期待も持たれています。

助成事業

  • 5角形の堀を輝かせる「五稜(ほし)星の夢イルミネーション」事業

    H29年度 ほっかいどう遺産WAON寄附金による助成活動

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