北海道遺産

◇緊急のお知らせ◇「ばんえい競馬の存廃問題に関する北海道遺産構想推進協議会としての対応について」

投稿日:2006年12月6日 / 投稿者: admin / カテゴリー:協議会情報

■新聞報道について
まず、先日の北海道新聞の記事で、「北海道の馬文化」として選定されている北海道遺産が「ばんえい競馬」廃止に伴い定義の修正へと記述がありました。これは、「将来、ばん馬が北海道から完全になくなったなら」の話であり、北海道遺産の「北海道の馬文化」は(ばん馬、日高のサラブレッドなど)となっています。ばん馬は競馬だけではなく、お祭りばん馬も含んでおり、その柱がばんえい競馬です。しかも、まだ廃止が正式に決定したわけでもなく、現段階で定義を修正することはありません。

■北海道遺産としての今後の対応について
(1)今回の件について、当協議会では次のような考えから推移を見てまいりました。「任意の民間団体の活動(北海道遺産構想)が多くの方々から一定の評価をいただき、知名度も向上してきた。そうした中で協議会がばんえい競馬の存続に声を上げ、仮に“北海道遺産なのだから1年、存続してみよう”となったとして、その1年で増加するかもしれない赤字には税金が投入されることになる。したがって、北海道遺産なのだから残してくれ、という働きかけは、ある意味で無責任になるのではないか」ということです。
(2)多くの方々から「北海道遺産は次の世代に大切に引き継ぎたい北海道の宝物なのではないか。それならば、ばんえい競馬の存続を協議会として強く働きかけるなど、選定した責任を果たすべきなのではないか」という声が寄せられました。
(3)確かに北海道遺産の定義はそうです。しかし、私たちは北海道遺産を「地域の資産」と位置づけています。資産は上手に運用することで利息を生みます。先人から受け継いだ資産を、我々の世代で食い潰すことなく、できることなら地域の宝物という利息をつけて次の世代に引き継ぐことが大切であると考えています。そして、その運用(活用)はそれぞれの北海道遺産を引き継いだ地域で展開されるべきものです。そのため、北海道遺産なのだからという理由で、何が何でも残そうとすると、北海道遺産は引き継がれても、それに伴って次の世代に大きな「負債」をも引き渡すことになる恐れもあります。
(4)もちろん、遺産を食い潰したのなら北海道遺産がなくなっても構わないと考えているわけではありません。次世代へと引き渡す「資産」と「負債」のバランス、そして経済的尺度だけではない「地域の歴史や文化」、それに携わる「人々の思いや生活」など、様々な要素を考える必要があるということです。
(5)ばんえい競馬は北海道遺産というだけでなく、「世界でたった一つ」の文化であり、北海道遺産の中でも「北海道らしさ」という点では最右翼の遺産です。そして、何より多くの人々の生活の場です。“北海道遺産は選定地域、担い手による活用が大前提”なのですが、だからといって何もしないのも選定した団体として無責任の謗りを免れません。こうした存廃問題は52件の北海道遺産で初めてのケースであり、次の世代に北海道の宝物を引き継いでいく上での試金石だと考えました。
(6)そこで12月4日の理事会で本件を議題に取り上げ、協議会としての対応を話し合いました。その結果、まず帯広市に「要望書」を提出すること、合わせて存続に向けて協議会としてできることを関係者の皆様と協議しながら活動をすることとしました。
(7)現在、ばんえい競馬関係者や多くのファンの方々がばんえい競馬の存続のために様々な活動を展開されています。関係者の方々による帯広市への寄付の申し入れ、署名活動、黒字化への提案など、多くの方々が本当に真摯に存続を願っていることが伝わってきます。
(8)協議会としても、要望書の提出とともに、こうした多くの方々の活動と連携しながら、その中で何ができるかを見極め、「赤字を増やさずに運営できる仕組みづくり」を大前提としたばんえい競馬の存続に向けた活動を行っていきたいと考えております。