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平取町アイヌ文化体験記 平取町アイヌ文化体験記

アイヌ伝統文化伝承とイオルを学ぶ旅

チセの天井部分

アイヌ舞踊体験

アイヌ舞踊体験は、博物館敷地内にあるチセ(アイヌの伝統的な家屋)にて行われた。木造で天井を見上げると、太い梁が渡されており、屋根の先端に向かって何本もの細い木材が組まれているのがわかる。正面に見える窓の方向が上座。その窓は神様が覗く窓なので、人は外から覗いてはいけないそうだ。その窓の真正面に祭壇がある。中央の囲炉裏では火が燃えている。

まず、アイヌ語教室の講師をされている木幡さんからアイヌ語で挨拶があった。やわらかくあたたかみのある響きだ。続いて日本語に直した挨拶の後、カムイユカラ(神謡)が始まった。サケヘと呼ばれる何度も繰り返される言葉が心地よいリズムを生み、子守唄を聞いている気分になる。

続いて伝統的な着物を着た女性たちが登場し、ウポポ(座り歌)が披露された。短い歌詞を輪唱のように繰り返し歌う。歌詞カードが配られ参加者も3つのウポポを歌った。

踊りが始まった。アマツバメの踊りを軽やかに踊る。4人1組で輪を作り、回り、振りを付け、正面の人と交差し、繰り返す、複雑な踊りである。お手本を見たらいよいよ体験。見よう見まねで振りを真似するがすぐに息があがる。かなり激しい運動であり、踊り手たちの舞いに改めて感動する。その後、全員で大きな輪になり鶴の踊りを踊った。鶴の羽ばたきをイメージした踊りで、両手を大きく羽ばたかせる。これもなかなかに動きが激しい。見ているのと体験するのでは大違いである。

1 アイヌ語教室講師の木幡さん            2 アマツバメの踊り                       3 鶴の踊り
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